排水性舗装は、走行安全性や環境保全の観点から非常に付加価値の高い舗装技術であり、施工実績は増加の一途にあります。しかし、排水性舗装では雨水等が浸透するため、下地となる基層面から、舗装が早期に破壊することが指摘されています。
 この対策として、排水性舗装を用いる補修工事では、下層(基層)を含めた二層の補修をする等の対策が講じられています。
 遮水型排水性舗装は、乳剤散布装置付アスファルトフィニッシャ(SPAF)で、高濃度改質アスファルト乳剤(カチオンGS−C)を多量かつ均一に散布すると同時に、排水性混合物を敷均します。これにより、排水性混合物層の下部に遮水層が形成され、浸透してくる雨水等から基層面を保護します。
 本工法の活用により、一層構築する通常の排水性舗装に比べ、基層面を保護することにより舗装の信頼性を高めます。また、基層を含めた二層構築する排水性舗装に比べ、大幅にコスト縮減をすることができます。