遮水型排水性舗装は、乳剤散布装置付アスファルトフィニッシャ(SPAF)で高濃度改質アスファルト乳剤(カチオンGS−C)を多量に均一散布し、即時分解させると同時に排水性混合物を舗設します。
 散布された乳剤は、老化した既設路面の微細なクラックの処理や基層との接着といったタックコート本来の目的に加え、新しく舗設した排水性混合物の下面から浸透し、乳剤中のアスファルト分が混合物の下部の空隙を充填し遮水層を形成します。これにより、表層下部にはアスファルトリッチな遮水層が形成され、耐久性を向上させます。さらに、この部分は応力緩和層として働き、既設路面からのリフレクションクラックの抑制効果が期待できます。


 乳剤にカチオンGS−Cを用い、多量散布(1.2L/m2以上)することで遮水性能が向上します。遮水性能の向上により、基層混合物の脆弱化が遅延され、耐久性を向上させます。

 乳剤にカチオンGS−Cを用い、多量散布(1.2L/m2以上)することで付着性能が向上します。引張強度だけでなく、付着エネルギーの観点からも優位性が認められます。

 通常の排水性舗装と同等な排水機能が確保されます。